クラウ・ソラスの輝き


 ──朝

「いってきまーす」

「気をつけるように」

 ベリルが作ったミックスサンドをほおばりながら学校に向かう少年を見送ったあと、端末を取り出して電話をかける。

「戦力が欲しい。あと十人、頼む」

 通話を切って地下にある武器庫に降りる。

 整然と並べられた拳銃(ハンドガン)とライフルを見回して幾つかを手に取り黒い大きなバッグに詰めていった。

 ダグラスはスクールバスに向かう途中、ふいに立ち止まって振り返る。

 少年はベリルの様子から、仕事をする気なのだと気付いていた。

 ベリルは自ら犯罪組織の壊滅に動くが、潰しても潰しても湧いて出る組織に呆れつつも決してその手を休めない。

 ベリルのしていることはいたちごっこだけれど、それが無駄じゃないこともよく知っている。