クラウ・ソラスの輝き


 ──そうして、ハリーは暗くなる前にダグラスの家を出る。

「来て良かった。ありがとう」

「いえいえ」

 玄関先で言葉を交わす。

 来た時よりも晴れやかなクラスメイトの表情にダグラスも笑みを浮かべる。

「俺、親にちゃんと話してみるよ」

 ようやく吹っ切れたのだろう、声にも震えがない。

「反対されたらじっくり考えて、それでも諦めきれないならまた話す」

「うん。それがいいね」

「ホントにありがとう」

 嬉しそうに手を振って遠ざかるハリーに同じく手を振り応えて家の中に入る。

「どうした」

 ベリルはリビングで考え事をしているダグラスに小首をかしげた。