クラウ・ソラスの輝き

「……ダグ」

「何?」

 しばらく沈黙していたハリーは、ガバッ! とダグラスの両肩を掴み真剣な面持ちで見つめた。

「君のオヤジさんに会わせてくれよ」

「は……?」

 それに苦笑いを返す。

「何言ってんの?」

「その人に人生について教えて欲しいんだ!」

「人生、ねぇ」

 両肩を掴まれ大きくゆすられるダグラスの口元には、生ぬるい笑みが浮かんでいた。