クラウ・ソラスの輝き

「社員全てをそのまま雇用する」という条件で話は進められていた。

「あれ? だったら全然、問題ないじゃない」

「何か事情があるのかもしれんな」

 しかし、『脅迫』という方法はいただけない。

「単なる勘違いなんじゃないの?」

 ダグラスが薄笑いで発した、確かにそういう事もあり得る。

 犯人の脅迫理由が掴めない今、あらゆる方向を推察し考慮していく事が重要だ。

 とはいえ、ベリルたちの仕事は護衛であって捜査ではない。

 そちらは警察に任せる事にしてシドニーに向かう。