──五時間後、
「ベリル~、お腹空いた」
目を覚ました少年は、しょぼつく目をこすりながらリビングに入ってきた。
「冷蔵庫にある」
リビングテーブルでノートパソコンをいじりながら応える。
テレビにはニュース専門チャンネルの画面が映し出されていた。
ダグラスはまず牛乳をグラスに注ぎ冷蔵庫からサラダと冷製パスタを取り出した。
その二つを持ってリビングに向かうとベリルの斜め隣のソファに腰掛けて食べ始める。
「なに見てるの?」
「天気予報」
返ってきた言葉にダグラスは顔をしかめた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…