クラウ・ソラスの輝き

「卒業試験が近いのだろう?」

 少年にジュースの入ったグラスを渡しながら発した。

「そうだった」

 ダグラスは飛び級制度を利用するつもりだ。

 早く一人前になりたいという気持ちもあったが、大学にも行きたい。

 もちろん大学も早めに卒業出来るように、卒業試験は二年目から受ける計画だ。

 大学に行けばまたその分、一人前になる道が遠くなる。

 それでもやはり学びたいものはあった。

 近頃では武器もハイテク化している。

 少しでも知識を身につけておくことは無駄ではないだろう。