クラウ・ソラスの輝き

「まだやるかね?」

 口の端をつり上げてしなやかに左手を流すと、男は諦めたように銃をだらりと下げてうなだれる。

 刑事たちが一斉に群がり、五人をすぐに確保、拘束した。

「ふう」

 ダクラスは溜息をついてニールの元に歩み寄る。

「ごめんな、痛かった?」

「ううん、ありがとう」

 ニコリと笑うニールの頭をやさしくなでると、嬉しそうにダグラスの顔を見上げた。

「大事ないようだな」

 ベリルが柔らかな笑みで発すると少年も同じように笑顔で返し、ようやく事件は解決したのだとダグラスは安堵した。

 ニールは刑事の一人に手を取られ、父親の元に連れられていく。