クラウ・ソラスの輝き

「なんだキサマ!?」

 男たちはベリルにライフルの銃口を向け、一人は少年のこめかみ辺りにハンドガンを突きつける。

 ベリルはそれにやや苦い表情を浮かべた。

 そして、相手を刺激しないようにゆっくりと指にぶら下げていたハンドガンをコンクリートで覆われた地面に置く。

「ニールを離してくれないか」

「動くな!」

 目の前の相手は武器を捨て丸腰とはいえ、一人で来ているはずがない。

 これで人質は二人になったがまだ安心は出来なかった。

 ダグラスはここからどうすればいいのかを思案した。

 ベリルが何も考えずに出て行くとは思えない。