「ベリル、ニールはどれかの小屋にいると思う?」

<どうだろうか>

 彼でもまだ計りかねているようでダグラスは天井を見上げた。

<小屋にはいないだろう>

 ベリルの結論に少年は、「よし」と仲間の足を進める。

「誰だお前ら!」

「ゲッ!? 見つかった!」

 後ろにいた仲間が見つかったようだ、ダグラスは慌てて銃口をその男に向ける。

「む──」

 見つかったか。

 ヘッドセットから聞こえた銃声に、こちらも時間の問題だなと目を眇めゆっくりと奥に進んだ。