クラウ・ソラスの輝き


 ──ベリルたちが倉庫付近まで車を進めると、そこには警察車両が何台か駐まっていた。

 制服をきた警官がパトカーの周囲で倉庫を警戒している。

 ホーネストがキャンベルタウンの警察に協力要請したおかげだ。

 もちろん、倉庫からは見えない位置で待機してくれと事前に指示していた。

 やや離れた位置に車を止め、後ろから追従していたワゴンから出てきた十三人ほどの刑事たちにベリルが軽く手を挙げると、ダグラスと共にどこかに向かって駆けていった。

 窓を監視する六人のCチームと、裏口から侵入するダグラスがチームリーダーとなる七人のBチームだ。

 ベリルは散っていく刑事たちの背中を眺めながらヘッドセットを右耳に装着した。