クラウ・ソラスの輝き


 ──ニールはパイプイスに座り、目の前の男たちに視線を泳がせていた。

 子供だと舐めているのか目隠しどころか拘束すらされていない。

 清潔感もない無骨な男たち四人が小さなテーブルを囲んでポーカーを楽しんでいる様子を、ニールは体を震わせて見つめていた。

 これでも監視しているつもりなのだろう。

 確かに、成人の男が四人もいれば小さな男の子の一人くらい組み敷くのは簡単だ。

「ガキ、大人しくしてるんだぞ」

 一人が威圧的に発する。

 少年はとにかく相手を刺激しないようにと小さく頷いて縮こまった。

 ミーナの家から出る間際に見せられた彼女のスマートフォンを手にして玄関から出た途端、大きな手で左手首を掴まれた。

 それに驚いて右手に持っていたスマートフォンを思わず離してしまったが、それは運良く上着のポケットに落ちた。