「それでチームを一つ任されるんだ、よほど素質があるんだな」
「さあね。この作戦自体は大したこと無いし、ベリルは十五歳でテロリスト相手にしたらしいから僕なんてまだまだ」
「へえ」
肩をすくめて応えたダグラスに感心するように返す。
もちろんその話は本人から聞いた訳ではなく、数多く語り継がれている話のうちの一つをダグラスが耳にしただけだ。
確かにそれは間違いではない──研究施設が襲撃され、逃げた先で傭兵のカイルと出会った流れで彼の仕事に加わった。
そのときベリルに救われた者がいた事も事実である。
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