クラウ・ソラスの輝き

「彼は若いが私のやり方をよく知っている。彼の指示は私の指示だと思ってくれて良い」

「うそでしょ……」

 そ、そこまで言う!?

 それって1チームを任せるってことだよね?

 いや、ちょっと待ってよ。

 そりゃあ、ベリルのサブリーダー役の人と一緒に行動してやり方も見てはいたけれど、突然の指名に少年は呆然とした。

 ひと通りの説明を終えたベリルは、現場に向かうまでの数分をここで過ごせと一同に指示しピックアップトラックに足を向ける。

 少年は向かってくるベリルに自然と体が強ばった。

「あっ、あのさ」

「ん?」

 後部座席からペットボトルを取り出して口に含んだベリルに言い出しにくそうな表情を浮かべる。