クラウ・ソラスの輝き

「パーキングの敷地をこれから攻略する倉庫だと仮定する。Aは入り口から侵入、Bは裏手から、Cは入り口の右側にある窓を監視する」

 上品な身振り手振りを加えての説明が続く。

 ダグラスはその後ろ姿を眺めながらショルダーホルスターのフィット感を改めて確認していた。

「倉庫の規模はかなり大きい。突入した者はいち早く設置されている物を伝えてほしい」

 一度、全員を見回して小さく頷くと再び説明を始める。

「AとBは同時に突入を開始する。出来るだけ音を立てずに頼む。Aは私がBはダグラスが先導する」

「えっ!?」

 親指で示されたダグラスは驚いて声を上げ、ベリルの背中を凝視した。