クラウ・ソラスの輝き

「あれでしょ、ホーネスト部長」

 小声で発したダグラスに肩をすくめる。

 ホーネストはゆっくりと歩みを進めてベリルの前で立ち止まり、見下ろすその目には明らかな疑心を表していた。

 薄いブラウンの頭髪は今までの苦労をにじみ出し、青みがかったグレーの瞳に複雑な色を浮かべている。

 彼の心中は不安で満たされているのだろう、男の表情にベリルは口角をやや吊り上げた。

 不安になるのも無理はない。

 端正な顔立ちと小柄で細身の体格は優雅にさえ感じられ傭兵を連想させる要素など皆無に等しい。

 しかし、その落ち着き払った雰囲気と存在感は認めざるを得ない。

 ホーネストは一度、顔をしかめて一同に向き直り声を張り上げた。