そんな意識で使用するのだから、どうしても動作はそれに囚われてしまう。

 しかし、要領の良いダグラスに任せるのもいいだろう──ベリルはそう考えて少年の分のホルスターも持ち歩いていた。

 少年は全てを理解したうえで傭兵を目指している。

 それが見て取れる事で余計に慎重になっているのかもしれない。

 ベリルは自分の思考に思わず小さく笑みをこぼした。