ひと足早く待ち合わせに到着したベリルとダグラスは、全員が集まるまで倉庫の見取り図を眺めた。
少年は思案するようにパソコンを見つめているベリルとその画面を交互に見やり、左側に収められているリボルバーに再び口元を緩めた。
試射や訓練には装着を許可してくれていたショルダーホルスターだが、作戦遂行時の初めての許可に少年の胸は躍った。
ベリルはその様子を一瞥する。
今まで「子どもだから」という理由で許可しなかった訳じゃない。
ショルダーホルスターから繰り出される少年の動作を見たうえで彼は許可をしなかった。
子どもが持つ憧れをベリルは見抜いていたのだ。