もしもの時の銃、ベリルはそれをダグラスに渡した。

 戸惑えばそれだけ動作が遅れて危険が増す。

 それを回避するうえでも、持てる場合は持っていた方がいいものだ。

 少年は嬉しそうにショルダーホルスターを眺めて装着し、自分に合うサイズに調整した。

 ナイロン製はある程度の体格差に対応出来る点が革製よりも柔軟だといえる。

 価格においても革製品よりお手軽だ。

 リボルバーは常備使用のものではないため予備の弾薬は戦闘時には持たない。

 とはいえ、数発はポケットに忍ばせる事は基本としている。