クラウ・ソラスの輝き

「相手は誰だ?」

 ミハエルが怪訝な表情を浮かべた。

「秘密のお友達」

 ダグラスがしれっと答える。

 もちろん相手は情報屋のヤンだ。

 彼らは番号から辿れるシステムも持っている。

 ベリルは伝えたあと、通話を切りパソコンに何かを入力した。

「お?」

 ミハエルは現れた表示に声を上げた、例の倉庫に赤い点が示されていたためだ。

「思いっきり倉庫だね」

「決まりだな」とミハエル。

「キャンベルに向かう」

「おっ、俺も連れて行ってくれ!」

 ディエゴの言葉に目を眇める、彼がそう応える事を解っていた顔だ。