クラウ・ソラスの輝き

「それを辿ればニールの居場所が解るね」

「しかし、携帯を手に持っていたら相手に奪われるんじゃないか?」

 ミハエルがもっともな意見を口にすると、みんなは無言になる。

 しかし、

「お手柄だ」

 ベリルだけはニヤリと口角を吊り上げた。

「何も無いよりは情報としては役に立つ。番号は解るかね?」

「ちょ、ちょっと待ってくれ──」

 モリスが携帯を取り出し、メモに控えているミーナのGPS番号を確認する。

 ベリルも同じく端末を取り出し、言われた番号をそのまま誰かに伝えている。