クラウ・ソラスの輝き

「じゃあ、ここで決まりなんじゃない?」

 思案するように画面を見つめるベリルにダグラスが発する。

 さらに、

「ニールの携帯にGPSでも付いてれば良かったんだけどねぇ」

 と苦笑いを浮かべた。

「あ! ニール持ってるよ!」

 全員が一斉に少女に視線を向ける。

「あたし、ニールにダグラスから聞いた話をしてたの」

 それは傭兵がいつも注意している事についてだった。

「ああ、あの時の」

 ダグラスが思い出したように声を上げるとミーナは頷いて、

「うん、それであたしの携帯を見せてニールがそれを持ちながら外に出たの」

 するといきなり見知らぬ男たちに掴みかかられ、少年はその携帯を手にしたまま連れ去られてしまった。