──買い物を終え、今度はマクスウェル家ではなく隣のディエゴ・ウォルマート家の呼び鈴を鳴らした。 ダグラスは先ほどまでいた隣の玄関を一瞥し、目の前のドアを見つめる。 「変な感じ」 ぽつりと発した少年にベリルは苦笑いを返した。 「どうぞ」 白い扉を開きディエゴの妻のカレンが迎える。 サンディブラウンの髪を後ろで束ね、淡い緑の瞳が魅力的だ。 リビングに案内されると、そこにはマクスウェル家の人々も揃っていた。 彼の家ほどの広さは無いリビングにこの人数は少々の狭苦しさを感じる。