クラウ・ソラスの輝き

「了解、得られると思う?」

「ふむ」

 ベリルは少年の言葉に小さく唸りミハエルに近づいて端末を渡すように手を差し出した。

「確かホーネストだったかな」

<なんだ貴様は?>

 聞き慣れない突然の声にいぶかしげな声色が返ってきた。

「今話題の人物だよ」

<貴様がベリルか!>

「相手はシャーク・メナスだ。手強い」

<それがどうした! 我々だけで充分だ、貴様などの手を借りることは──>

「手柄はお前が取れば良い。私ならば最高の手柄をお前に与えてやれる」

<──っ>

 黙り込んだ相手の返事を待つ。

 かなり考えている様子だ、男の小さな唸り声が耳をくすぐる。

<保証出来るか?>

 低く、くぐもった声で問いかける。