クラウ・ソラスの輝き

 それを見たモリスがキリリとベリルを見据え、

「わしが代わりに支払おう。頼む、ニールを助けてやってくれ」

「モリス!?」

「相手の規模によっては十万を超えるが」

 モリスはそれに少し驚いた顔をした。

「今回は戦闘になる可能性がある。その金額だと思ってくれ、ああ──」

 言ったあと思いついたように発した。

「ダグラスがプラスされる。それで私一人分として八千だ」

「うむ……。いいだろう、払ってやる」

「モリス、しかし!」

 確かに嬉しい申し出だが、そこまでしてもらうのは気が引けた。

 全ては自分が招いた種なのだから。

「ディエゴ、同じ子を持つ親として心配なのはよく解る。何か協力させてくれ」

「すまない、すまない」

「一つ提案がある」

 ベリルは左の人差し指を立てた。