クラウ・ソラスの輝き

「いいか、お前は止められない。俺たちが止められないようにしてやるからな」

 組織の下っ端が吐き捨てた言葉が、まさかこんな結果になろうとは思いもしなかった事だろう。

「組織の名は」

「シャーク・メナス」

「結果を充分に噛みしめると良い」

 頭を抱えるディエゴに冷たく言い放ち端末を取り出す。

「ヤン、調べて欲しい組織がある。シャーク・メナス──うむ、頼む」

「協力してくれるのか?」とミハエル。

「さてね」

 端末をパンツのバックポケットに仕舞い、ディエゴに向き直る。