クラウ・ソラスの輝き

 硬いセピア色の髪と彫りの深い顔立ちに黄色い瞳、身長は百八十センチは軽くあるだろうか。

 白いタンクトップに厚手のジーンズ姿はいかにもな体格だ。

「言えないのなら何も出来ん」

 躊躇う男に冷たく発した。

 いつものベリルなら相手が話せるようになるまで待つのだが、今回はそうもいかない。

「おれっ俺は、その、ま──っ麻薬の運び屋をやってるんだ」

 その告白に驚いた一同だが、ベリルだけが冷静にディエゴを見つめていた。

「初めは金のために少しだけだったんだが、段々と量が増えてきて」

 さすがに恐くなったディエゴが運び屋を止めると言うと、相手は脅迫を始めた。