遺伝研究所にいた頃、ピアノの教師をしていたアリシアは二十歳も年の離れていたベリルに恋をした。
襲撃のあったあの日──十五歳だったベリルの目の前で銃弾が彼女の頭部を貫き命を落とした。
彼女との最後の記憶は血の味の口づけ。
恋愛感情のないベリルでも、それがどういう事なのかは理解出来た。
徐々に冷たくなっていく体をどうする事も出来ず、その苦しみがベリルの心を締め付ける。
彼女が生き残ったとしても、その恋が成就したかは解らない。
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