「はぁ……
瑠那って怖い……」

ちょっと…まって……

そうだった………瑠那も冬山のこと好きだった………

キーホルダー……

嬉しかったけど……

ダメ……だよ…ね……

あたしは…カバンに近づいて、キーホルダーを握り締めた……

そして……

キーホルダーの

キーチェーンを

カバンから外した……

涙を1粒流して……

「瑠那に悪い……し……バレたら…ヤバいしね……」

瑠那に……うそついちゃったんだし………

しょうがないよね……

「ごめん……冬山……“おそろ”のやつ……付けていけないよ……」

でも……

冬山が取ってくれたのは………付けていくから……

この…香水も、指輪も付けていくから……

“おそろ”だけは
無理だね………

あたし…冬山と“おそろ”嫌じゃなかったよ……すごく嬉しかったんだよ………