最初はいったときレジに川本くんはいなかった
私は陳列してるのだろうと思い棚の間を探した

「川本くん」
「ん?あ、木下」
「大丈夫?傷痛まない?」
「ちょっと痛いけどバイトはしなきゃ」
「腕痛そう」

私は川本くんの左腕にぐるぐると巻かれた包帯が気になった

「かなりすったからね…」
「あの瞬間見てたけどかなりすごいことになってた」
「あんなんサッカーの中では当たり前のことだし」
「でもあれは酷すぎる」

川本くんは陳列が終わり立ち上がろうとした

「つっ」
「ちょっ大丈夫?」
「大丈夫」
「足、痛むんやろ?」
「大丈夫だよ」

私は川本くんの足をよくみてみたそしたら蹴られた方の足だけサンダルをはいていたのだ

「ねぇ足腫れてんでしょ?」
「軽くだから」
「ちゃんと病院行かなきゃダメだよ」
「わかった」
「ほんとうちのクラスの男子は…」
「まぁしゃーないって」
「やることが汚すぎる、ケガして頑張った川本くんのほうがよっぽど立派だよ」
「ありがとう」
「それにしてもケガ早く治るといいね」