「俺…彼女いるから」
「ならいいんだよ、さっきの忘れて」
「できねーよ!」
「でも…」
「そいつとは別れる、それ以上にお前が好きなんだ」
「川本くん…」
「木下のことが俺も好きになってた」

私は我慢できず泣き出してしまった

川本くんが私の前に座って頭を撫でて

「辛い思いさせたな、ごめん」
「いいのぉ…」

その日から私達は付き合い始めた

でも、コンビニで喋るだけってのは変わらなかった

「桃夏、外でて」
「はーい」

コンビニの横の路地に座った

「いつもここで休憩してるんだ」
「涼しいね」
「はい、お前の好きなジュース、俺からのおごり」
「ありがとう♪」
「ふぅ、後3時間もあるのか」
「付き合おうか?」
「10時になるぞ」
「別にいいよ」
「終わるまでどこにいるつもりだよ」
「あ…ファミレス?」
「危ないからダメ、あ、いいこと考えた、ちょっと待ってて」