「んじゃ誰かがその花火に火付けたら、りかは俺んとこ来なよ」


「……? どうして?」


「ヤなんだろ? 守ってやる――って思っただけ!! うわ、顔赤いって!!」


 実際でもこんな風に言ってもらえたら……いいな。


「と、とにかく皆待ってるし、いつもの喫茶店に急ごうよ!!」


「そーだな!」


 夢の中のキミと、現実のキミ。


 どちらもとっても優しい素敵な人だけど、今のところ夢の中のキミが一歩リードかな?