「まだ九時前なのに……なんか眠いや」 教科書を開いた途端に眠気が襲う。 そう言えばユキちゃんも前にそんな事言ってたっけ。 「三十分だけ頑張ろう」 眠たい目をこすりながら苦手な現代社会に取り組む。 だけれどこういう時の睡魔ってとても強い。 お部屋の心地よいフレグランスも手伝ってか、眠さは加速する一方だった。