地味子な私と、人気者の彼


 何も無いってワケじゃないけれど、絶対に言えなかった。


 おまじないをしてるとか、おまじないに頼ってるとか……笑われるのが怖かった。



 とりあえず首を横に振るだけで精一杯。



「じゃッ、また月曜日ね!」


「うん、またね」


 いつもの分かれ道でユキちゃんと別れる。