地味子な私と、人気者の彼


「そろそろ帰る? 暗くなってきたし」


「あ……うん。でも――あの、もう少しだけ話したい……かもしれない」



 自分でこんなセリフが言えた事に拍手をしてあげたい。


「いいよ?」


 この綺麗な夕焼けが手伝ったのか、夢だという事が手伝ったのか分からないけれど……今までの自分とは全く違う。


 私、あのおまじないのお陰で変われたんだ。