「りか! 帰ろーぜ」 「――えっ」 「え? なに? どした?」 私の目の前には、間違いなく汰一君。 周りの景色はハッキリとしてなくて少しボヤけている感じ。 生徒は何人か居るけど、どの子も顔がおぼろげになっている。