その言葉を聞いた数分後、汰一君が一人で戻ってきた。


 両手にいっぱいのパンやおにぎり、ジュースなんかも抱えているのに軽快に走るところはさすがだね。



「おまたせー!」


「それ……みんなの分?」


「え? いや、俺とりかの分」


「そんなに!?」