地味子な私と、人気者の彼


 ユキちゃんと男子達が言い合っている時、制止するかのように汰一君が大きい声で私に話しかける。


「弁当忘れたなら俺達これから購買行くけど一緒に行く?」


「あ、でも……お財布も……」


「それぐらい俺が出すし。もしくは貸す」


「太っ腹な汰一君。俺達にもオゴってもらおうかね? んん?」


「おめーら普通に金持ってんだろ!」