「りかー? 早くしないと遅刻するよ!!」 「分かってる!!」 別に寝坊したわけじゃない。 いつもの時間に、いつものアラームの音色で目が覚めた。 制服も着てご飯も食べて歯磨きも終わっている。 ただ――髪型で悩んでいた。