気がつくと、俺はバスに乗っていた。 君を、迎えにいくときに乗るように。 知らない間に窓際をあけて座っていた。 君が窓際が好きだから。 気がつくと、最寄りのバス停で降り損ねていた。 浜辺を歩きたかったんだ。 君とよく歩いていたから。 思ったよりも、俺の中は君でいっぱいだった。