高い塀に立派な門 綺麗な校舎 さすが名門校は違うと思いながら 神埜南帆は門をくぐる 南帆は高一の夏まで田舎の公立高校に通っていたが 二学期からは東京の名門私立高校に転校することになった 「神埜南帆さん? クラス担任の山岡雅彦です」 担任は若い男だった 「教室まで案内するから、ついてきて」