「…ぃ…ぉぃ…おい!君たち!!」


小さく聞こえていた声がはっきり聞こえてくる。


ん~…誰?


「何してんだ!早く帰らないとだめだろう!!」


おじいさんっぽい少しかすれた低い声の警備員さん。


警備員さんの懐中電灯の光が強くて目を細める。


って…あれ…?


ここ、どこだ?警備員…?


寝ぼけていたが、はっきり目が覚めた。


周りをあわてて見回すと、真っ暗。


「警備員さん!いま何時!?」


いきなり大きな声を出した私に警備員さんは少し驚いたように、時計を見た。


「ん~…今は…」


んー!遅い!!