かばんを机の横にひっかけて、葵のもとへ行こうとした時。


「あぁー、美姫ちゃんおはよぉ!」


後ろから挨拶が聞こえた。
しかも、私の頭の上から…。

振り返ると、目の前には…男の子の制服…?


見上げると、柏木君。


「あぁ!おはよ~。昨日はありがとう!へへっ」


「いいよぉ~。それより、大丈夫だったの?おでこ。」


「あ、うん!もう、痛くないよぉ~。」


「美姫ー!!誰と話してんの?」


てくてく私のところへ歩いてきた葵。


「ん~、昨日ね電柱にぶつかった私を心配してくれたの~。」


「そうなんだぁー。どうもー!私、矢沢葵です。よろしくね!」


ニコッっと可愛い笑顔を見せて自己紹介をした、葵。