「え?あぁ…大丈夫です。ありがとう。」


…え…?


「ほれ。いらねえのかよ。」


ばんそうこうを手に、私に差し出している…神谷君。


「あ、ありがとう。」


「鼻にはっとけ。」


そっけなく言うと。


「雅人、帰るぞ。腹減った。」


さっさと帰っていく神谷君。


「え、俊!ちょ、待てよぉ!」


ばいばい!と笑顔で手をふって神谷君のところに行った柏木君。



キョトンとした顔で手を振り返した。