雅人は…その約束を守るために矢田と別れることを選んだんだろう。
それなのに…俺は自己満足するために先輩を殴って…平気でバスケ辞めてもいいのか…?
約束破って…親友裏切ってまで…俺は…平気なんだろうか…。
でも…美姫も傷つけたくねぇ……!!
「おい。早く選べよ。」
ぐるぐると頭をフル回転させて必死にどうしたらいいか考えてる途中なのに…。
何も言わない俺に先輩は返事を聞こうと急かす。
そして…決めた。
絶対正解とは思えない。そんなのわかってる。
でも――――――――・・・
「明日…別れてきます…。」
俺からバスケ取ったら…やっぱなんも残んねぇんだよ…。
辞めたくねぇから…でも美姫も諦めるつもりはない。
だから俺は先輩にひとつ…条件を出した。
「でも先輩…俺達からもひとつ条件出させて下さいよ。」
「は…?条件だと…?」
「はい。次…東高カップ。そこには…強豪の南ケ原高校がきます。そこに勝つことも含め…東高カップで優勝したら…彼女とより戻していいっすか…?」
正直…こんな条件俺たちにとってかなり不利だ。
毎回独占優勝している南ケ原高校…。
そんなとこを倒すって言ってんだ。ほぼ無理に近いだろう。
