あれから…私たちは"別れた"。


とか言っても、形だけなんだけどね!!


葵達も、別れたとか言ってるけど…授業中とか視線を合わせてはニヤニヤしている。


私たちはそんなことしないけど…気持ちが繋がってるからいいんだー!


なんて…言ってみたり。


実際はそんなことはない。


全くと言っていいほど関わらなくなったのだ。


こんな風になったのも…全部あの決まりのせいだ!!!!


決まりの存在を知ってから…何日か経っているけど…。


いまだに、決まりの内容を知らないまま…。


「ねぇ、葵。バスケ部の"ある決まり"って内容気にならない!?」


「んー?そんなに気にならないけど…。」


なんてそっけないんだ…。


「気になるじゃんー!!!だって…もしかしたら柏木君と神谷で勝手に話してさ…他の女の子と遊ぶために嘘ついてるのかもよぉ~…?」


ウフフ…と勝手な作り話をして私は葵を不安にさせようとした。


なんて悪い奴なの…私…。


「そんなわけないでしょ。美姫でも雅人のこと悪口言ってたらマジで怒るよ…?」