桜の見える丘(仮)


ガラッ!!!っと窓をあけられた。


「おい。何見てんだ変態女。うぜぇんだけど。向こう行ってろ。ッシッシ」


たぶん…さっき、窓を閉めた人だろう…。


見たことのない人だから…先輩だと思もわれる。


しかも…変態女だぁぁー…!?


うざぃー…?


「じゃぁ、ドアの方から見てる女どもにも言えばいいじゃねぇか!!!バカヤロー!!!」


「…は…?んだと、てめぇ。」


「へ…?」


もしかして…今…心の声が声に出ちゃってた感じですか…??


ヒャッァアア!!!


「あ…いや…ちがうんです!今のは…。すっ…すいません!!!」


「なにがちげぇんだよ。謝ったところで許されるわけねぇだろ、カス。部活の邪魔してんじゃねぇよ。ボケ。」


………。どれだけ文句言えば気がすむんだこの糞男め。


先輩だと思って…何でも言っていいわけないんだぞ!!!


「あのねぇー…!!!さっきから…「すいません、先輩。」」


我慢の限界が来て…思いっきり文句を言ってやろうと思ってたのに…。


私の声は…ある男の声でさえぎられてしまった。