桜の見える丘(仮)


すると、私が見ていた窓の前で止まった。


これは神谷…ではないような気がするから…神谷を呼んでもらおうと声をかけようと思った時…。


「あのー…神谷く――――――――ピシャッ!!!」


いや…私がピシャッ!!!って言ったわけじゃないよ…?


私が話しかけようとしていたら、その窓を閉められたのだ。


思いっきり。


…そんなに見られたくないの!?


なら、ドアも全部しめろよ!!!!


なによ、なによ!!!


こんなことで諦めてやんないんだから…!!


窓を閉めた奴はカギまでしめなかったみたいだ…。


フフフ…開けてやれ!!!!


そぉ…っと隙間をつくる。


うぅ…足しか見えない…。


もう少し窓に顔を近づけたら見えるかな…。


うぐぐ…見えないぃ…。


体まで見えるようになったものの…、顔が見えない。


これじゃ…神谷を呼べないじゃない…!!!


――――――ぇ…!?