珍しく…学校一緒に行かなかった。


同じ教室にいるのに…あいさつも目も合わそうとしなかった。


なのに…いきなり呼びだされたんだ。


神谷から感じられる雰囲気がいいものじゃなかった。


きっとなにかよからぬことがあるんじゃないかって思ってた。


だからって…一番恐れていたことが起こるなんて…。




「神谷ー、いきなりどうしたの?今日、一緒に学校行かなかったし…。私…何かしちゃった?」


「………。」


私の言葉を聞いてるかわからないけど…すごく暗い顔。


体調悪いのかと思って、大丈夫?と神谷に近づいた。


すると、すごい力で私を抱きしめた神谷。


ほんとに…何かあったのかな?


「ねぇ…どうしたの?」


「………。」


「なにか言わないとわかんないよ?相談なら私のるよ?」


「………。俺、ちゃんと美姫のこと好きだ。」


抱きしめたまま、私の耳元で神谷の低い声が響く。