「あの、どっか行ってくれません?ナンパしてほしいって思ってる女の子は他にいっぱいいるじゃないですか。そっち行ってくれません?」
もう、言ってやったわ!!!だって…ムカつくんだもん。
「そんなこと言わないでさぁ~。彼女ほったらかしにしとく彼氏より絶対俺達の方がいいって~。ね?ここじゃ危ないから…行こ?」
…危ないのはどっちだよ!!
お前らみたいなのがいるから危ないんじゃないのか!!
考えろ!!バカヤロー!
なんて…口には出せないけど…。
「ほら、行こって!!!」
私の手をつかんでぐいっと引っ張ってくる。
「ちょっ、はなしてって!!」
私の声は無視して気持ち悪い笑顔を見せてどこかへ連れて行こうとする。
周りのお客は見て見ぬふり。
だれも助けようと思う人はいないのか…。
それに、ナンパ待ちだった女どもは私を睨んでくるし。
私は嫌だって言ってんのに。
