桜の見える丘(仮)


「ん?なんだ。こっちばっか見て…。」


「んわっ!!」


ばっばばばばば…ばれちゃった!!


かぁぁぁー…と顔が赤くなっていく。


両手で顔を覆って見られないようにする。


「ん?どうした…?顔かくして…なんあった?」


私の顔をのぞく先輩。


顔が…今以上に赤くなって熱を持つ。


「ップ…まじ葵ちゃんからかいがいありすぎ。おもしれーわぁ。」


「もう!からかうのやめてくださいー!」


なんやかんや言いながらも…ほんとに好きなんだよなぁ…。


って…どれだけ心の中で私告白してんだっ!!


先輩との会話を楽しみながら帰り道…。


家の近くになったとき、前には見覚えのある後ろ姿が…。


「あー!真美じゃん!!おーい!」


大きな声に驚いたように後ろを振り向く真美。


部活帰りなんだろう。


体操服だ。